今ハマっているドラマ「しあわせは食べて寝て待て」。現在ふわふわしためまい・PPPD で休職している私に母が面白そうなドラマがあるよと教えてくれたのが見始めたきっかけでした。見始めると今の自分の境遇と重なってどハマり。今回は最終回の第9話の感想です。
最終回あらすじ
司(宮沢氷魚)が山に出かけて二週間が経った。さとこ(桜井ユキ)は寂しそうな鈴(加賀まりこ)を気遣うが、鈴のソーイングマーケットは休業のまま、手製の商品は積み上げられている。団地にはまだ働きたいお年寄りもいる。司の不在を埋めるように、さとこは自分に出来ることを探し始める。団地の中に共有スペースを作って、様々なかたちでみんなが利用できる場所があればと考えつくのだが…。一方の司は…。(NHK公式より引用)https://www.nhk.jp/p/ts/B9N328J5VP/
ついに、『しあわせは食べて寝て待て』が最終回を迎えました。
最終話では、さとこ(桜井ユキ)が司のいなくなった団地で、コミュニティスペースを作ろうと奮闘する姿が描かれます。
そこには、団地の中の場所の理想と、さとこ自身の“変化”がぎゅっと詰まっていて。
何よりも、自分自身をちゃんと大事にできているさとこの姿に、胸がじんわりと温かくなりました。

以下ネタバレ含みます!
印象に残ったシーン”友達からの愚痴聞きを断る”
昔から愚痴を聞いていた大学時代の友達から「電話しない?」と連絡がきたさとこ。
前のさとこなら、きっと応じていたと思います。でも今回は違いました。
「今は体を休めているから、電話もしたくない」と、ちゃんと断ったのです。
この場面、すごく印象に残りました。
私自身も、誘いを断るのが苦手で。「ちょっと行きたくないな」と思っても、断ると嫌われるかも…と我慢してしまうことがあります。
だから、断ったあとに何度もスマホを見返して友達の返信を確認するさとこの姿に、思わず「わかる…」と心の中でうなずいてしまいました。
(たぶん、さとこもHSP気質なんじゃないかな…なんて思ったり。)
印象に残ったセリフ”やれるだけやった”
司に電話で、友達からの誘いを断ったことを伝えるさとこ。
「冷たい人間になったなあってと思ったんですけど、いやそうじゃないって考え直しました。私はやっと自分を大切に出来るようになったんです。やれるだけやった。そう思うことにします。」
このセリフは、司の心にも届いたはずです。
大学時代、祖母の介護に疲れて「祖母がこのまま見つからなければいいのに」と思ってしまったことのある司。
その罪悪感から、「自分には誰かの面倒を見る資格なんてない」と、鈴さんのもとを離れていきました。
でも、さとこの「やれるだけやった」という言葉は、そんな司の心をすっと軽くしてくれるようでした。
自分を大切にすることは、冷たさじゃない
自分より他人を優先しなくていいんです。
まずは、自分自身の気持ちと体を大事にすること。
薬膳と、団地のあたたかい人たちと出会って、さとこはようやく「自分を大切にする」ということができるようになりました。
そんなさとこの姿に、やさしい希望を感じました。
そしてその姿に背中を押されたのか、司も団地へと戻ってきます。
静かだけど、確かな“つながり”を感じるエンディングでした。
団地の共有スペース、実現するといいな
団地の空きペースを使って、住民が利用できる憩いの場を作るために奮闘するさとこ。
普段はカフェで、住民の方が働くこともできます。カフェで提供するのは、薬膳茶や、八つ頭カップルが作る産地直送の野菜を使ったウズラさんの作る定食。
鈴さんが作るハンドメイドの作品を置いて、高麗さんが個展を開くこともできます。
これまで登場してきた住民たちが、それぞれの“得意”を持ち寄って作る、あたたかくて、やさしい場所。
見ていてほっこりしたし、こんな場所、本当にあったら素敵だなと思いました。
おわりに
初回からこのドラマに魅了され、毎週リアルタイムで見るほど楽しみしていました。自分の境遇と重なる部分も多くて、時には「わかる…」と涙がにじんだことも。
でもそれだけじゃなくて、心がふっと軽くなるような考え方もたくさん教えてもらいました。
こんなに穏やかで、やさしくて、希望のあるドラマって、ありそうでなかなかないと思います。
このドラマを届けてくれた出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
この気持ちが、いつかどこかで届いてくれたら嬉しいです。
そしてできることなら、ぜひ続編をお願いします…!
最後まで読んでくださった皆さんも、ありがとうございました。
あなたも、自分を大切にできますように。
各話感想を書いてますので、こちらもぜひお読み下さい。
📚 原作情報
ドラマは終了しましたが、原作はまだ続いています!
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