こんにちは、れてです。
私は2024年の秋頃から、ふわふわとした慢性的なめまい PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい) を発症し、現在もその症状が続いています。そして今、このめまいが原因で休職中です。
今回は、めまいで仕事を休むまでの流れや、当時の心の葛藤、診断書のことなどを、体験ベースでお話しします。
「休職って、甘えかな……」「職場に迷惑をかけたくない……」
そんなふうに悩んでいる方の参考になればうれしいです。
はじめに
「仕事をしていても休んでいても常にふわふわしている」「仕事は休みたくないけど、体がついてこない」そんな毎日が数ヶ月続いて、私はついに休職を決断しました。
この記事では、ふわふわした慢性めまいPPPDで休職するまでに感じたこと、実際にどうやって休んだか、体験ベースでまとめます。
同じように「休んでもいいのかな」と悩んでいる方の参考になればうれしいです。
めまいで仕事ができないって甘え?と思っていた私
ある日ふと始まったふわふわしためまい。「きっと、疲れてるだけ」「少し休めば治るだろう」そう思っていた私は、しばらく我慢しながらフルタイムで働き続けました。
しかし、症状はまったく良くならず、むしろ悪化していく一方。これは何かおかしいと思い、病院や整体などいろいろな治療を試してなんとか治そうと奮闘していましたが全く効果がない。
めまいがありながら仕事をしているので、集中力も落ちてミスも増えました。休みの日には1日ぐったりと寝込むようになりました。
ただ、その時は頑張れば働くことができましたし、休んだら職場に迷惑が掛かることを恐れて、上司や同僚にはめまいのことは伝えられませんでした。なんとか年休などを適宜使って、半年間ほどふわふわしためまいがありながら仕事を続けていました。
限界の日──母に電話して、ようやく決意した「休む」という選択
ある日、仕事を終えて帰宅した私は、疲労でボロボロになりながら、ふと「私は何のためにこんなに頑張ってるんだろう」と思いました。
気がつくと、涙が止まらなくなっていました。
そのとき、母に電話をしました。
泣きながら現状を話すと、「もう無理しないで。休んでいいんだよ」と言われ、ようやく「休む」という選択肢が現実味を帯びました。
翌日、意を決して上司に相談することにしました。
上司に相談してから、実際に休職するまでの流れ
上司に時間をもらい、ふわふわしためまいのこと、体調が限界に近いことを正直に伝えました。
すると、「まずは少し休んでみよう」とすぐに言ってもえました。
まずは年次有給休暇を使って数日休むことになりましたが、数日では回復が見込めなかったため、正式に「病気休暇」というかたちで休職に入りました。
休職には医師の診断書が必要です。
私は当時通っていた脳神経外科で、症状と休職期間を記載した診断書を出してもらいました。(この時点ではまだPPPDの診断はついていませんでした)
休職期間については医師と相談のうえ、数ヶ月と長めにしてもらいました。
上司に伝えられた時のホッとした安心感は今でも覚えています。と同時に何でもっと早く相談しなかったんだろうと後悔もしました。
実際に休んでみて感じたこと
休職が始まってすぐは、正直なところ「こんなことで休んでいいのかな」と罪悪感でいっぱいでした。
休んでいるのに、心が休まらない──そんな状態がしばらく続きました。
ですが、2ヶ月ほど経って、ようやく心が落ち着き始めました。
仕事のことを考える時間が減り、ようやく「体のことに向き合う」日々がスタートしたように思います。
ちょうどその頃、PPPDに詳しい医師との出会いもあり、少しずつですが、症状も回復傾向に向かい始めました。
🌿 休職中にPPPDと正式に診断されました
▶︎ ふわふわめまいの原因はPPPDだった|診断されるまでの体験談と検査内容
あの日、涙が止まらなくなったタイミングで無理をせず、「休む」という決断をして本当によかったと思っています。
あのまま我慢を続けていたら、きっともっと悪化していたでしょう。
迷っている人へ。めまいで休職してもいいんです
私のような「ふわふわしためまい」は、検査をしても異常が見つからないケースが多く、周囲の理解も得にくい症状です。
だからこそ、「こんな症状で休んでいいのかな……」と悩む方も多いのではないでしょうか。
でも、あなたの不調は気のせいではありません。
検査で異常が出なくても、医師は診断書を書いてくれますし、会社の制度を使って正式に休職することは可能です。
「しんどい」と感じたら、それはもう十分な理由です。
あわせて参考にしたもの・支えになったサービス
💻「今すぐ転職しなくても、情報を見るだけで安心」
「体調と相談しながら働ける仕事ってあるのかな?」
そう思い、私が登録したのが転職エージェントサービス「doda」でした。
実際に登録してみると、担当エージェントの方がとても親身に話を聞いてくださり、自分の体調や希望に合った求人を一緒に探してくれました。
その結果、ほぼ在宅勤務が可能な会社から内定をいただくことができました!(この話の詳細は別の記事で書きますね)
dodaには、体調や健康に不安を抱える方向けの特化型サポートも用意されています。
「今の自分でも働ける場所があるかも」と感じられる、心強いサービスでした。

📚「休職中に読んでよかった本」
『カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた』(伊藤絵美)
心の専門家・カウンセラーたちが、自分自身をどうやって整えているのかを紹介してくれる一冊です。
優しい語り口で書かれていて、体調がすぐれないときでも少しずつ読み進めることができました。
私はこの本を読んだことがきっかけで、認知行動療法(CBT)に興味を持ち、実際に自分でも取り組み始めました。▶︎認知行動療法(CBT)で心と体を整える|私のめまい治療法
「どうにかしたいけど何から始めたらいいかわからない…」という方に、そっと寄り添ってくれるような本です。
おわりに|いま悩んでいるあなたへ
めまいで休職するのは、甘えでも逃げでもありません。
体が教えてくれている「限界のサイン」かもしれません。
私は勇気を出して一度立ち止まったことで、まだ休職は継続していますが、少しずつ回復への道が見えてきました。
この記事が、あなたの選択の背中をそっと押せたらうれしいです。
🕊 私の休職中の過ごし方はこんな感じです
▶︎ 無趣味だった私の休職中の過ごし方
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