『しあわせは食べて寝て待て』第8話感想|「受け入れてほしい」その気持ちが一番切なかった

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今ハマっているドラマ「しあわせは食べて寝て待て」。現在ふわふわしためまい・PPPD で休職している私に母が面白そうなドラマがあるよと教えてくれたのが見始めたきっかけでした。見始めると今の自分の境遇と重なってどハマり。今回は第8話の感想です。

第8話あらすじ

唐(福士誠治)から地方移住の可能性を問われたさとこ(桜井ユキ)。体調によい影響があり経済的にも助かるならと乗り気になる。スーパーで顔見知りになった団地の住人、反橋(北乃きい)は、ベジタリアンに憧れながら、弟のために手作りと肉食に固執する母にげんなりし、ストレス解消に行ったファミレスで、司(宮沢氷魚)の友人でニートだという八つ頭と知り合う。そのことが、さとこの移住計画に影響を及ぼす出来事につながる。     (NHK公式より引用)https://www.nhk.jp/p/ts/B9N328J5VP/

第8話では、さとこ(桜井ユキ)とその母との関係が描かれました。
テーマは、「病気を受け入れられない母」と、「受け入れてほしいと願う子」。
個人的にもとても心に刺さる内容で、見ていて胸が苦しくなる場面がいくつもありました。

れて
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以下ネタバレ含みます!

ごちそうと、心ない一言

久しぶりにさとこの元を訪れた母。
手には、昔さとこが好きだった料理がぎっしり。けれど、今のさとこは体調的にそれを食べきることができません。そのとき、母がさとこに言った言葉──

あんたは治るかもしれない。諦めることない。

マンション買うのも諦めるってことでしょ?あれは無理、これは無理。そんなんばっかりであんたと話すと気が滅入る。」

いやこれ言われる方は結構きつくないですか?あまりにも理解なさすぎる。さとこは自分の病気を受け入れて進んでいるのに、一番理解してほしい母が同じ方向を向いていないのは見ているこちらが辛くなってしまいました。

「ごめん」の付箋に込められた気持ち

母が忘れていった携帯を届けに、さとこは母の家を訪ねます。
そこで見たのは、孫と楽しそうに遊ぶ母の姿。
その光景に、さとこは子どもの頃、おままごとでごちそうを作っていた思い出をふと思い出します。

結局、母には会わず、携帯に「ごめん」と書いた付箋を貼って、そっと玄関に置いて帰るさとこ。
その“ごめん”には、たくさんの意味が込められていたように感じました。

「買ってきてくれたごちそうを食べられなくてごめん」

「病気になってしまってごめん」

「いろんなことを諦めてしまってごめん」

この”ごめん”も辛かったな…。さとこは何も悪くないのに。

涙する母、でも…

その付箋を読んだ母は、「丈夫に産んであげられなくて…」とぽつりと涙を流します。
この場面、一見すると母の愛が伝わってくるようにも見えます。

でも、そうじゃないんです。
病気になったのは、誰のせいでもない。
さとこが本当に求めていたのは、「今のままの自分を認めてほしい」という気持ち
期待や希望を持つことは悪くないけれど、それを「正論」として子どもに押しつけるのは、やっぱり違うんですよね…。

おわりに

私は、PPPDという慢性のめまい症を患っています。
だからこそ、さとこの姿に自分を重ねずにはいられませんでした。

「受け入れてもらえない苦しさ」って、すごく深くて、言葉にしにくい。
それでも、自分なりに一歩ずつ進もうとしている人にとって、理解されない言葉は時に本人を苦しめてしまいます。

8話の終わりに、鈴が作った野菜炒めという普段の何気ないご飯をごちそうだと言って美味しそうに食べるさとこを見て少し気持ちが救われるのでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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